センセイのチカラ―受験生応援小説―
100%の力
次の日。
卒業式の練習も始まって、どんどん卒業ムード。
受験生らしく、問題集持ってる子が多い。
私は瑠美と、興奮しながら黒岩探し。
当たり前やけど、教師の席に座ってて、隣に座ってる若い女の先生が気になる。
仲良く話してる。
「なぁ、萌美。それって嫉妬ちゃう?」
「え?まさか!!嫉妬なんて、大人がするもんやん。私が嫉妬なんて・・・・・・」
うん。
多分、嫉妬や。
この胸のモヤモヤ。
私の黒岩と仲良く話さんとってって、思ってる私がいる。
恐ろしい。
恋をすると、女の子から女に変わる。
私、黒岩をひとり占めしたいって思うようになってる。