センセイのチカラ―受験生応援小説―
お母さんに電話した。
泣いてくれた。
お母さんも辛かった。
変わってしまってたのは、お母さんじゃなく私の方やった。
受験っていうストレスで、自分らしさを失ってた。
お父さんにも電話した。
仕事中やのに、めっちゃ大声で喜んでくれた。
中学に電話をかけても話し中で、なかなか通じひんかった。
コンビニで、シュークリーム買った。
コンビニの前の駐車場で、シュークリームとあったかいミルクティーで、瑠美と合格祝い!
「瑠美との高校生活に乾杯!!」
「萌美、彼氏できておめでとう!!」
「何言うてんねん!!」
「ふふ。あと1時間後には、彼氏になってるやん」
それはどうかわからんけど・・・・・・
“答え”がもらえる。
黒岩からの、答え。
「今日の晩御飯何やろな?」
「うちは絶対すき焼きやわ。萌美んちは、たこ焼きちゃう?」
「あ~、そうかも。たこ焼き率高いもん」
「今日から、もう勉強せんでええんやぁ~」
「あ~、天国や!でも、ほんまに頑張って良かったな」
しみじみ思う。
適当に、じゃなく。
真剣に取り組んだから、こんなにも満足感が得られた。