センセイのチカラ―受験生応援小説―
2度目の告白
中学の門の前に、先生がいっぱい立ってた。
泣きながら先生に報告する子もおれば、大笑いしてる子もおる。
黒岩を探す。
男子生徒に質問受けてるみたいで、手には教科書持ってる。
ええ先生やなぁと、見とれてると・・・・・・
「小阪!!合格したやろ?」
黒岩が私を見つけて、大声で叫んだ。
私は、両手を上げて、頭の上で丸を作った。
「うんうん!!先生のおかげや~!!」
「おめでとう!!後で職員室行くから待ってろ」
いっぱい生徒おるのに、私にだけ声かけてくれた。
隣の瑠美は・・・・・・またまたニヤニヤ。
「世紀の大告白が始まるなぁ」
「何ニヤついてんよ~!もしかしたら、断られるかもしれへんし」
「それは、ないって。もしそうなら、アイツ悪魔やん」
確かに。
思わせぶり発言連発してたしなぁ。
私と瑠美は、お世話になった先生達に、合格の報告をした。