センセイのチカラ―受験生応援小説―
寝たフリでもしとこっと。
机に顔くっつけて、授業中スタイルで寝てみる。
黒岩・・・・・・
スーツ似合ってたなぁ。
黒岩、喜んでくれて良かった。
頑張って補習してくれたもん。
だから、私も頑張れた。
黒岩ぁぁ~
まじで、好きやで。
「お~い・・・・・・お~い」
ん?
声と共に私の頭に重みが・・・・・・
「ん?」
顔を上げると、そこには・・・・・・
黒岩が立ってた。
「寝てたんか?もう勉強せんでええのに、まだ寝不足?」
「ううん。ちょっと・・・・・・」
「毎晩俺のこと考えて眠れんのか?」
またこんなこと言って。
動揺して、目をそらす私。
スーツやから緊張するやん。
いつもとちょっと違うし。
「改めて・・・・・・合格おめでとう!!」