風になれ
「お、野風お疲れ!」
大地くんだ。
男子はやっぱり勝ったらしい。
部長の小川くんが顧問の先生と
県大会について話していた。
「女子はどうだった…っておい!?」
大地くんが驚いたのも無理はない。
私は彼の胸に飛びこんで号泣していた。
「わ、わたし…っ
何もっ何も出来なくてっ
びびっちゃって、震えちゃって、
ふぇっ優子に、たっ頼ってばっか、で」
ぐすぐす泣く私を大地くんは
ぎゅっと抱きしめてくれた。
「出来な、かった!
楽しもう、と、思って、気持ちをっ
切り替えたりとかもし、した、けど、
どうして、もっすくんじゃってっ
大地、く、んに教えてもらった
カット、も、リターンも、ボレーも、
空回ってっ私…勝ちたかった、のに!」
大地くんだ。
男子はやっぱり勝ったらしい。
部長の小川くんが顧問の先生と
県大会について話していた。
「女子はどうだった…っておい!?」
大地くんが驚いたのも無理はない。
私は彼の胸に飛びこんで号泣していた。
「わ、わたし…っ
何もっ何も出来なくてっ
びびっちゃって、震えちゃって、
ふぇっ優子に、たっ頼ってばっか、で」
ぐすぐす泣く私を大地くんは
ぎゅっと抱きしめてくれた。
「出来な、かった!
楽しもう、と、思って、気持ちをっ
切り替えたりとかもし、した、けど、
どうして、もっすくんじゃってっ
大地、く、んに教えてもらった
カット、も、リターンも、ボレーも、
空回ってっ私…勝ちたかった、のに!」