風になれ

最大感謝

「どうしたの、野風。
 いきなり話があるなんて」

みんなと解散した後、
私は優子を近くの公園に呼び出した。
空はもう茜色に染まる時間。

「明日のことを話したくて」

昔のことを思い出したら
どうしても優子とふたりだけで
話したくなっちゃったんだよ。

そう言うと優子は笑った。

「変な野風。
 ウチらはずっと変わらないのに。
 でも確かにあれだ。
 ウチから見ても野風って変わったよ。
 ウチらの関係は変わらないけど
 野風は変わった。
 もちろん、良い方向にね?」
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