風になれ
絶対おかしい。
私、10分前には家を出たのに。
「なんでもうみんないるのーーー!?」
早朝わたしの家の玄関で
少なくともうちの庭中には
きこえる大きさで
わたしの声が響き渡った。
まあその前に3人による
ハッピーバースデーの歌が
大きく響いていたのだけれど。
「あーもーうるさい!
備えあれば憂なし。
早く集合して悪いことはないでしょ」
優子がいつもの感じで言う。
「まーまー元気でいいことだよ」
いつものようになだめる原田くん。
「野風は今日も元気だな!
キンチョーしてるかと思ったけど
いつもどおりだ」
そう言う大地くんもいつもどおり。
なーんだ。
少し硬くなっていた私は
そこでふっと力が抜けた。
私、10分前には家を出たのに。
「なんでもうみんないるのーーー!?」
早朝わたしの家の玄関で
少なくともうちの庭中には
きこえる大きさで
わたしの声が響き渡った。
まあその前に3人による
ハッピーバースデーの歌が
大きく響いていたのだけれど。
「あーもーうるさい!
備えあれば憂なし。
早く集合して悪いことはないでしょ」
優子がいつもの感じで言う。
「まーまー元気でいいことだよ」
いつものようになだめる原田くん。
「野風は今日も元気だな!
キンチョーしてるかと思ったけど
いつもどおりだ」
そう言う大地くんもいつもどおり。
なーんだ。
少し硬くなっていた私は
そこでふっと力が抜けた。