風になれ
「うちらにあんなことしていーの?」
もう1人が腕を組みながら言う。
「あれ、彼氏?」「知ってる五十嵐くんだよ」
センパイ達にも知られてるなんて
顔の広い男だな…。
「彼氏に守られないと何もできないね」
ちらりと大地くんのほうを
見たのに気づかれたらしい。
しかも大地くんは試合を始めていた。
「可愛いこぶちゃって」「この男好き」
思わず唇を噛みしめた。
…だから嫌だったんだ。
人に守られると弱くなっちゃうんだもん。
…と思っていた時。
「そんなこと、ありません」
優子と伊久ちゃんが俯きながら、そう言った。
「は?」
「野風は、男好きじゃない!」
「野風ちゃんをいじめるのおかしいです」
もう1人が腕を組みながら言う。
「あれ、彼氏?」「知ってる五十嵐くんだよ」
センパイ達にも知られてるなんて
顔の広い男だな…。
「彼氏に守られないと何もできないね」
ちらりと大地くんのほうを
見たのに気づかれたらしい。
しかも大地くんは試合を始めていた。
「可愛いこぶちゃって」「この男好き」
思わず唇を噛みしめた。
…だから嫌だったんだ。
人に守られると弱くなっちゃうんだもん。
…と思っていた時。
「そんなこと、ありません」
優子と伊久ちゃんが俯きながら、そう言った。
「は?」
「野風は、男好きじゃない!」
「野風ちゃんをいじめるのおかしいです」