風になれ
つられるように私も俯く。
数秒の間をおいて、
2人の笑い声が重なった。
「何お互いの顔隠しあってるんだろ」
「ウケるね。ガラじゃない」
げらげら笑いながら教室に入ると
にっこり笑った伊久ちゃんが
仁王立ちで私達を待ち構えていた。
「おはよう、2人共。
話があるんだけどちょっと良い?」
なんだろう、と優子と顔を見合わせた。
「テニスやろうよ」
トイレまで呼び出されて
伊久ちゃんに言われた言葉の第一声。
思いがけない言葉に
私たちはぽかんとした。
てっきりなんか怒ってんのかと思った。
「でもさ、今日から部活ないよ」
私の言葉に伊久ちゃんは
ふふんと得意げに鼻をならした。
数秒の間をおいて、
2人の笑い声が重なった。
「何お互いの顔隠しあってるんだろ」
「ウケるね。ガラじゃない」
げらげら笑いながら教室に入ると
にっこり笑った伊久ちゃんが
仁王立ちで私達を待ち構えていた。
「おはよう、2人共。
話があるんだけどちょっと良い?」
なんだろう、と優子と顔を見合わせた。
「テニスやろうよ」
トイレまで呼び出されて
伊久ちゃんに言われた言葉の第一声。
思いがけない言葉に
私たちはぽかんとした。
てっきりなんか怒ってんのかと思った。
「でもさ、今日から部活ないよ」
私の言葉に伊久ちゃんは
ふふんと得意げに鼻をならした。