風になれ
Lv.4

衝突仲間

「…え、どーゆーこと?」

私はパ二ックになっていた。
目の前には伊久ちゃんと南。
その2人も明るい顔とは言い難い。
特に南は暗かった。
漫画にすれば
幾つもの影が入りそうなくらい。

こうなったのはほんの2分ほど前のこと。



「終わったぞ~!!」
「はしたないよ、野風」

私達のクラスは数学だった。
で、それが終わって今休み時間。
私は数学嫌いだから
終わった今はこれほどない解放感なの。

「うるさいなぁ優子」

注意してきた優子に口を尖らせると
優子は聞こえないフリをしてきた。

「…数学の成績悪かったって泣いてたの
 一体誰だったっけ?
 悪いイメージ与えないよーに
 気を使ったのになぁ」
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