風になれ
「きっと今のタッキーも一緒」

え?

「長野が遠くに行きそうで
 相手のことわからなくなりそうで
 こわくて、悔しいの。
 手が届かないところに行っちゃって
 変わっちゃうことがこわいの」

いつのまにか、峯岸さんは
まっすぐ私を見ていた。

「大丈夫だよ」

そしてにっこり笑って言った。

「心配しなくても長野は長野っしょ?
 タッキーが支えてあげるのがいい!
 自分の気持ちに整理つけたら
 ちゃんと思ったこと言ってあげな?
 バカなウチができたんだから
 タッキーは絶対だいじょーぶだよ!」
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