風になれ
「それにしても珍しいね。
 野風から誘うなんていつぶり?
 いつもお金ない〜とか言ってるのに
 どういう風の吹きまわし?」

出来たてを用意しますと言われて
番号札だけトレーに乗せて
私たちは席に着いた。

「うんあのね、話がしたくて」

ちょっと緊張しながら私。
それを見る優子は不思議そうな顔。

「話なんていくらでも学校でできるじゃん。
 よっぽど大事なことなんだね。
 あ、、さては五十嵐のこと!?」
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