風になれ
「野風のサーブはカット気味なんだな。
 じゃあ、それを生かそう。
 まずカットサーブ教えるから
 少しずつそれをものにしていこう」

大地くんの教え方は上手い。
尚且つ得意不得意を見つけるのも早い。
たった数時間なのに
今日の部活が終わる頃には
私はだいぶ上達していた。

「え、まだ残るのか?」

終わったあと、
自主練をしていくと言うと
大地くんは目を丸くした。
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