ミライミドロップ




・・・そこには、山姥のような鬼の形相をした“女の人”が

床を這いつくばっている姿が・・・



すると、ノゾミは泣きそうな顔で


「ケ、ケイタ...わた、私・・・足、挫いちゃったみたい.....。」


と、震える声で言う。



慌てて、俺はノゾミを負んぶしようと、背中を向けるのだが...


「む、無理...ケイタ。私・・・腰がぬけちゃって、力が入らない...。」



その後ろからまた、



『よくも…よくも…私を殺してくれたな…』


あの声が聞こえてきて、



「キャーッ!!」


またノゾミの叫び声が響き渡る。




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