ミライミドロップ



しばらくして、ノゾミに


「もう、帰るか?」


と、聞いたら...

ノゾミは悲しそうな顔をして、


「ケイタ・・・私、最後に観覧車だけは乗っておきたい...ダメ?」


「ダメ...なわけ、ないじゃん。」



ホントはノゾミの足が心配だけど...

そんな悲しい顔されたら、断れない。



しかし...そんな俺の不安もよそに

ノゾミは先ほどまでの悲しそうな顔から一転、笑顔で



「さ、行こっ!!ケイタ!」



と、立ち上がろうとする。




< 62 / 73 >

この作品をシェア

pagetop