ミライミドロップ
「あら、アナタ...。」
おふくろはノゾミを見て、少し驚いたような顔をしている。
すると、普段より穏やかな表情になって...
「どうぞ、あがって?」
と、いうわけで...
今、俺とノゾミとおふくろは机を挟んで、向かい合っている。
親父は、自分の部屋に入っていった。
しばらく重たい空気が流れる。
「おや...ノゾミちゃん、来たんだねぇ。」
その空気を良くしてくれたのは...
「ばあちゃん...。」
ばあちゃんは微笑みながら、
「ゆっくりしてってね?」
と、ノゾミに向かってそう言った後...そのまま自分の部屋へ行ってしまった。