純愛、こじらせちゃってます。
第2話 バイトバイトで恋どころじゃない
バイトの時間は朝の7時から夜の10時まで。
バイトの人たちは、大体前半後半の4~8時間位のシフトで入っていたけど、とにかくおカネが欲しい私は無理してMAXで入れて貰った。
「椎名舞香ちゃん。はい、お疲れ!これ今週の分」
封筒の中身を確認する。
1週間で約6万円。
すっごい働いたな~。
良かった。
これで、今週は大丈夫だ。
次々とバイト達の名前が呼ばれて、みんなアルバイト代を確認していた。
「っと、久留生海斗(くりゅうかいと)……は、休みか」
くりゅう、かいと?!
私はその名前を聞いてドキリとする。
まさか……まさか……あの久留生海斗?!
胸の奥にキリキリとした痛みと憎しみが沸き起こる。
人生最悪の時に出会った、最低の男。
そいつの名前こそ久留生海斗だった。
滅多にその辺に転がってる名前なんかじゃない。
まさか……
まさか……だよね。
「ねぇ、椎名ちゃん。せっかく、バイト代も出たことだし……明日、俺とデートしない?!」
考えに耽っていると、バイト先で一番チャラいナンパ君、違った……難波君のお誘いに思考が遮断される。
実はうちは母子家庭。
バイト代は1円だって無駄には出来ない。
私は、キッと振り向くと、営業スマイルで微笑みを返す。
「難波さん、すみませ~ん。私、明日、病院に母のお見舞に行かなきゃ、なんです」
「えっ?!何?お母さん、入院してるの?」
「ええっ?!何々??」
周りのみんなが一斉に振り向き、質問を浴びせてくる。
「それなのに、バイトなんかしてて大丈夫なの?」
何言ってんのよ?
だから、バイトしてるんでしょ!
子宮筋腫の手術とかで、特に命に別状がある病気じゃなかったのは幸いだったけど……。
これからも入院代とか学校の授業料とか学校までの交通費とか、食費とかとかとか……。
とにかく、私はおカネが必要なんです!
ったく!
花のJKなのに……
バイトバイトで、恋どころじゃない!!
バイトの人たちは、大体前半後半の4~8時間位のシフトで入っていたけど、とにかくおカネが欲しい私は無理してMAXで入れて貰った。
「椎名舞香ちゃん。はい、お疲れ!これ今週の分」
封筒の中身を確認する。
1週間で約6万円。
すっごい働いたな~。
良かった。
これで、今週は大丈夫だ。
次々とバイト達の名前が呼ばれて、みんなアルバイト代を確認していた。
「っと、久留生海斗(くりゅうかいと)……は、休みか」
くりゅう、かいと?!
私はその名前を聞いてドキリとする。
まさか……まさか……あの久留生海斗?!
胸の奥にキリキリとした痛みと憎しみが沸き起こる。
人生最悪の時に出会った、最低の男。
そいつの名前こそ久留生海斗だった。
滅多にその辺に転がってる名前なんかじゃない。
まさか……
まさか……だよね。
「ねぇ、椎名ちゃん。せっかく、バイト代も出たことだし……明日、俺とデートしない?!」
考えに耽っていると、バイト先で一番チャラいナンパ君、違った……難波君のお誘いに思考が遮断される。
実はうちは母子家庭。
バイト代は1円だって無駄には出来ない。
私は、キッと振り向くと、営業スマイルで微笑みを返す。
「難波さん、すみませ~ん。私、明日、病院に母のお見舞に行かなきゃ、なんです」
「えっ?!何?お母さん、入院してるの?」
「ええっ?!何々??」
周りのみんなが一斉に振り向き、質問を浴びせてくる。
「それなのに、バイトなんかしてて大丈夫なの?」
何言ってんのよ?
だから、バイトしてるんでしょ!
子宮筋腫の手術とかで、特に命に別状がある病気じゃなかったのは幸いだったけど……。
これからも入院代とか学校の授業料とか学校までの交通費とか、食費とかとかとか……。
とにかく、私はおカネが必要なんです!
ったく!
花のJKなのに……
バイトバイトで、恋どころじゃない!!