続☆恋ごころ-君と恋愛-
少し、間が空いた。
「…そうなんだな、好きなのか?佐野のこと…」
こういう場合、どう答えたらいいんだろう…
付き合ってるんだけど…
「…中学生の青春、反対はしないが、あんまり入れ込みすぎるなよ?」
私はそれを、演技に集中するための忠告と思った。
「小林、言いたいことは分かるな?」
"恥を、捨てろ。できないなら、ヒロインを辞退しろ。"
先生はそう続けた。
基本中の基本…今更言われるなんて、恥ずべきこと。
せっかく手に入れた役。
手放したくない。
だったら、頑張らないと…
他のみんなは、自由練習中だった。
私は戻って、もう一度ラストシーンをやることに。