いつメン
―翌日
「おはよう」
「莉奈!!」
「っ!?」
俺たちは昨日の事を莉奈に聞いた。
「なんでもないよ」
莉奈はこの言葉しか発しなかった。
「今度莉奈の家に行ってみる?」
「心配やから行くしかなかろ」
「雅はどうする?」
莉奈は俺の彼女だ。
行くに決まってる…。
「あぁ…俺も行く」
【じゃあ日曜日に莉奈の家の前で集合ね】
今日の帰り道は俺一人。
莉奈は用事があると言って先に帰ってしまった。
何も考えず前を歩いた。
久しぶりにどこも寄らず真っ直ぐな道を歩く。
莉奈?
いや違う。
目の前には莉奈にそっくりな女の人が立っている
「守屋雅」
「はい?」
どうして俺の名前…
「守屋雅。貴方の大切なものは?」
俺の大切なもの…?