いつメン


――――雅視点――――

莉奈が倒れこんだ。

怖かったんだろう…

無理もない。いつも側にいた父親がこんなにも変わってしまったんだから…

「莉奈。よく頑張ったな。空…莉奈を連れて外に出ろ」

「でも!お前は!?」

「俺もすぐ追い付くからさ。心配すんな」

「でも…」

「俺を信じろ」

頼む。信じてくれ…

「しゃーないな…お前はいつもそおや…」

「じゃあ先行くで!」

「あぁ」

そう言って空は莉奈をおぶって走り去る。

「さてと…莉奈の親父さん」

「お前…莉奈の何?」

「莉奈の大切な人かな?簡単に言えば莉奈の彼氏?」

少し挑発もかねて答えた

もちろん親父さんは簡単に挑発に乗ってくれて…

「お前が…ははははは!お前が彼氏か!!決めたぞ!!お前を殺してやる!!!!」

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