いつメン
――――空視点――――
いきなりもう一つの世界、ヤマトに来いって言われても…
俺だってみんなと行きてぇよ…
けど…不安なんだよ…
「空…無理しちゃダメだからね?」
「あぁ…」
それから俺らは自分ん家に帰った。
俺は自分のベットに倒れ込むように寝っころがった。
「あかんな…」
俺は一人暮らしやし、特別ここに残りたい訳じゃない。
けど…行方不明の兄貴だけは探し出したい。
行くか残るか…
難しいな…
「行きたいなら来ればいいじゃない」
「シロ!?」
なぜかシロが俺のベットに座っていた。
「雅とあなたが壮大な力を持ってるって気づいてた?」
「なんで俺と雅なんや」
「親友だからよ」
親友か…懐かしい響きやな…今じゃ当たり前の事やし…
「お互いの友情を確かめてみたら?」
「どうやって…」
「その不安な気持ち…悩み…すべてを雅にぶつけなさいよ!」
シロは怒った。
怒っているのに瞳は優しく輝いていた。
「親友なのに何もわかりあえないなんて…一番辛い事なのよ…?」
「…」
そう言えば俺…雅に悩みも不安も何も伝えてへん…。
「親友なら雅の気持ち考えたら?」
「ちょいと行って来る!!シロはここで待ってろや!」