君の好きな人。
戻ろうと歩いていると、前から彩未が走ってきた。
彩未が俺の前で止まる。
そして俺の目を見ながら言った。
そんなことにも顔が赤くなっているのを感じる。
……もしかしたら…ホントにこれは…恋、なのか?
「昌利?私なんか怒らせるようなこと言った?」
彩未は俺のこんな気も知らずに喋り始める。
つーか、こいつすげー今上目線になってるし…わかってんのか?こいつ。
他の男だったら襲われてんぞ……
そしてまた湧き起こってくるムカムカした感情。
あー……よくわかんねぇ…
でもまぁ、こいつのせいだけど別に悪くねーし、俺も謝っておくか…