純情オオカミ
安全なはず
初夏はぬるい空気が漂う。
開けた窓から風を
入れて眠さに耐えていた。
夏の窓側の席は嫌だなぁ。
私は広瀬 亜緒。高校1年生。
男の子が苦手で女子校に入学。
平穏に毎日生活してるけど
たまに事件は起こるのです。
隣が通称、南高という男子校だから。
私は全然関わらないからよく
知らないんだけど荒れてるらしい。
こっちまで被害がくるとは
予期してなくて若干焦った。
「亜緒〜!一緒に帰ろ」
「いいよー」
「今から行くとこあるから
ちょっと校門で待っててねー」
「あーい」
今話していたのは親友の
深田 瑠衣。とっても綺麗。
黒髪ショートカットで
切れ長の目がかっこいい。
入学してすぐに席が前後で
意気投合してそっから仲良し。