white*letter
『今、家向かってるから』
「あ、うん」
『ご飯待っててね』
「わかった」
そう返事をすると、電話の向こうから『やめろよ、姉ちゃん!!』『ほれほれ』『うをっ』と、楽しそうなお姉ちゃんたちの声が聞こえた。
お父さんの笑い声も聞こえて、やっぱり行けば良かった。だなんて、今更思った。
『砂瑛?』
「あ、じゃあ気をつけて帰って来てね!!」
『ありがとう。待っててね』
「うん。じゃあね」