white*letter


「好きだけど、別れる」

「…意味わかんねぇ」

「浤太で遊んだ事は一度もないよ。本当にちゃんと好きだった。今も好きだよ」

「じゃあなん――…」

「でもごめん。今までありがとね」

それだけ伝えて、浤太の前から姿を消した。


大泣きしながら家に帰った私は、携帯の電源を切りファッション雑誌や、化粧道具、友達と撮ったプリクラや、浤太がくれた物…。

"邪魔"なものは、全て捨てた。

おばあちゃんが止めてくれたけど、それでも私は泣き狂いながら、綺麗に全部捨てた。






< 139 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop