white*letter



「通帳に触れたくない気持ちはよくわかる」

「…………」

「でも、少しくらい頼ったっていいんじゃねぇの?」

「…頼るって?」

言ってる意味がわからない私は、問いかける。

「おばあちゃんがお金の話しをしてたのは、砂瑛がこうならないようにだろ」

「…………」

「もういないからって、頼れないわけじゃない」

真剣に話してくれる浤太は、ちゃんと想ってくれている証。





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