white*letter
何かしら、隠してるっていうか、抱えてるのはわかっていた。
『もういい』そう話しを遮って、抱きしめた男になんでか腹が立った。
ここは保健室だぞ。
…なんて、普通に放課後の教室でどうでも良い女を抱いてる俺が、偉そうに思える事じゃなかった。
俺にはとても、言えそうにはない言葉を、そいつは不自然さ何一つなく並べていく。
同じ年で、同じ男。俺とそいつの何が違うんだろうか…。
それは、目の前にいる女を想う気持ちの大きさ。…だった。