white*letter
浤太も内藤くんも、私の話しを聞いて自分を責めた。
理由はそれぞれ違うかもしれないけど、自分を責めていた。
何を思ったのか、同じ『ごめん』を聞いた。
私がもっと強かったらその『ごめん』を、言わせる事も聞く事もなかったかもしれない。
さっきとは逆で、私が先を歩き、内藤くんが後ろを歩いている。
「内藤くん!聞こえる?」
「あぁ」
「私、もう歩けるから」
「え?」
「泣かない事は出来ない。でももう前はちゃんと見れる」