white*letter



「砂瑛が一緒に歩いて行くべき人は、他に居る」

「…いないよ……」

そんな人、浤太しかいないんじゃないの…?


「気付いてないだけだから」

「……………」

「砂瑛も俺も昔とは違うよな?」

「…浤太……っ…」

泣きたいのは、浤太の方なのに…。

私の涙がフライングした。


「友達以上、恋人未満」

「…なんでっ……」

「それなら砂瑛と歩ける」

「意味わかんなっ――…」

「もうわかってんだろ?誤魔化すな」

「…わかんないよ…」

だんだん我が儘になる。





< 226 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop