white*letter
「…教室で…拾っ…た……」
「…教室…?」
「…うん」
「そっか」
「……内藤、くん…の?」
「……………」
黙り込む内藤くん。
そして、更に睨みを効かせる女の子たち。
思わず、後ずさりしてしまった。
「後で相手するから、もう散ってくんね?」
内藤くんは、後ろの女の子たちにそう伝える。
すると、女の子たちは悔しそうに次々と私を睨みつけて散っていった。
「保健室行こう」
そう言って、優しく私の手を引いた内藤くん。
そんな内藤くんに、私は黙ってついて行った。