white*letter
「あー…、眠っ」
保健室のベッドに勢い良くダイブして、そう呟いた内藤くん。
「…いいの?」
「何が?」
「さっきの…女の子たち…」
「あぁ」
「……………」
ドキドキする、この空間。
心臓がやけに煩い。
すると、内藤くんは立ち上がって私に少しずつ近付く。
「…泣いた?」
私の頬に片手を添えて、そう問いかけた内藤くん。
「ううん、泣いてないよ」
泣いた理由は、なんとなく知られたくないから嘘をついた。