white*letter
「砂瑛ちゃん!!!」
ガバッと肩を捕まれる。
「あ、はい」
「良く聞いて!!!」
「…はい…」
「あの紙は、岬のだ!!!」
「……知ってますけど…」
「違ーぅんだよ!!!」
「……はい?…」
話しの内容が、よくわからない。
そしてさっきからず〜っと落ち着かない拓也くんの喋りで、もっと混乱する。
「砂瑛ちゃんの!!」
「…私…?」
「いえす!!私!!!」
「はあ…」
「砂瑛ちゃんに宛てたもの!!!」
「…………………え…」
時間が、ピタッと止まった気がした。