white*letter



話し声や、笑い声で騒がしいのに。


…今は、拓也くんの声しか聞こえない。



「…どういう…」

「あれは、砂瑛ちゃんに宛てた気持ちだよ!!」

「……私…に?」


そう聞き返すと、拓也くんは何度も激しく首を縦に振った。


「"好き"って…、」

「私にだよ!!!!!」

「………ぅ……そ…………」

思考が追い付かない。


内藤くんが…私に…。




そして、次の瞬間私は、教室を飛び出した。






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