white*letter
私が弱かったから、私を救おうと、自分のことを後回しにして……。
ごめんね、浤太。
『後悔させてやる』とか言って、私が泣いて浤太に縋ったらきっと浤太は、両手広げて『どうした?』って言ってくれる。
守ってもらってばかりで、何もしてあげられなかった。
今更何も出来ないかわりに、あなたが世界で1番幸せになれる時がくるようにと願っておくよ…。
それから、私と内藤くんが付き合ってるとみんなに広まった。
ダサい私が彼女なんて言われて、申し訳なくおもった私は『私、彼女で大丈夫?』と聞いた。
「何、後悔してんの?」
「そうじゃなくて…。こんな私が彼女だよ?内藤くんプライドないの?」
「あのさ、『内藤くん』じゃなくて岬って言ってんだろ?」
「………あ…」
癖で、なかなか呼び捨てには出来ない。
「しかもプライドってなんだよ」