white*letter
「………っ…」
私って、こんなに泣き虫だったけかな…。
…ただ空を見ただけなのに。
泣いちゃダメ。隣には内藤くんがいるの。
泣いてはいけない…。
涙を必死に堪えてると、いきなり手を引っ張られた。
そして、立ち上がった瞬間ふわりと抱きしめられた。
「…………」
何も言わずにぎゅっと、抱きしめる内藤くん。
「…ふぇっ……ぅぅ…」
静かな公園に響く、私の泣き声。
この状況がわからない訳じゃない。
でも、涙が止まらないから…。