年賀状の差出人
“花峰美鈴”と会った日から、俺達は連絡を何回かとっている。
彼女は4つ年下なのだと分かった。
他にもいろいろ……。
俺は“花峰美鈴”が好きだ。
多分年賀状が来た日から、ずっと気になっていたと思う。
もしかしたら、偶然と奇跡が俺に重なっただけなのかもしれない。
だけど俺は、彼女と出会ったことは必然だったと思いたい。
いや、調子のいい俺はそう思っている。
勇気を振り絞って一歩踏み出すと、それだけの後悔もあるかもしれない。
もしかしたら、やめとけば良かったと思うかもしれない。
けど…勇気を出さないで終わる後悔は、次に進める一歩を無駄にしてしまうんだ思う。
だからあの約束から何日も経った時、
“好きだ”
俺は彼女に一言だけ手紙を書いた。
そして、また数日がたった今日。
“私も”
彼女からの一言だけの手紙が届いた。
ーおわりー
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