神の承諾～純愛～

俺はというと普通の生活を送る高校二年生。
田舎の高校二年なんてのは全く持って平凡極まりなく、特にこれといって日常に娯楽なんて音楽や映画くらいしか無いもんだ。


まあ、人間なんてのは与えられた環境の中で娯楽を見出すもんで俺は他でもない泉千尋という歌手の大ファンなわけだ。


不定期ではあるが、この千尋さんはコンサートツアーを行っており、ようやく大人に近づいてきた俺は最寄の大都市、大阪でライブをやるときには行こうと考えてる。


と、まあ、こんなことを考えていると授業終了のチャイムが教室に響く。

起立、礼。
まあ、あまり感謝のこもってない礼を教師に捧げると帰宅の時間だ。


悪いね。帰宅部なんてのは帰るのが仕事な訳でとりわけ何かに打ち込む訳じゃない。
スポーツは、嫌いじゃないし、むしろ得意なほうだ。
だが、皆で熱くなって何かやろうとか、なんか文化祭的なノリは俺には縁がないらしい。
で、成績は中の上。
ま、はた見、クールボーイって事で。


そーんな事を考えつつ田舎の道路をちんたらチャリを走らせる。


～～はい。部活終了ー。
家に着いた俺は、さっそく自室へ
ベッドに横たわり今日の疲れを癒すべく束の間の眠りにつく。

部活動に励んでいる諸君、悪いね。



～～晩ご飯を食べていると

そのニュースは突然に飛び込んできた。
「えー、今入ってきたニュースですが・・・」



まさか、　　　　嘘だろ。