神の承諾～純愛～

暴走

東棟二階に駆け上がると騒然としていた。何十もの人たち、いや、アンドロイドが泉さんに迫っていた。
「殺戮命令に切り替わってやがる！！特殊警棒で脊髄を叩け！足取りのおかしい奴ら全員アンドロイドだ！！」

俺とヨウは、泉さんの部屋をかくまうように入り口を固め、襲い掛かる機械の軍勢に対処する。

とある入院患者のフリをしたアンドロイドは点滴の鉄棒を振り回しながらこっちに突進してくる。
「かわせ！！」
ヨウが叫ぶ！


ゴン！！と鈍い音を立てて泉さんの病室の扉に鉄棒が直撃する

刹那、かがんでかわした俺は、勢い良く特殊警棒をその男アンドロイドの顎に直撃させ空かさず平行に第二撃を加える。首、脊髄がいった。
その男アンドロイドは崩れ去り、消失していく。まるでそこにいなかったようにアンドロイドは首を折り曲げ透明に消えていく。


ソレすらも見ている暇など無い。

さらに片足を引きずるようにとんでもない速さでおばさんが突進してくる。
かわせないなら「いなすまでだ！！」おばさんの突進の激突の寸前、俺はおばさんの腕をつかみその突進力に任せて宙に放り投げる。３メートルは飛び、おばさんはそのまま消失する。

そのとき、病室から恐る恐る泉さんが顔を出した。