ヒミツのお姫様☆
「心配なんだよ……」
斉藤は、真剣な顔つきで私と目を合わせた。
「……え?」
「も、もちろん、友達としてだからなっ!!」
斉藤は、私から目をそらし、ベンチから立ち上がって、私に背を向けた。
「……ぷっ……」
私は、吹き出してしまった。
「な、なんで笑うんだよ!」
「だってー!!
斉藤っキャラじゃなさすぎて……」
斉藤は、そんな私に呆れてしまったのか、優しく、柔らかい笑顔を見せた。