ヒミツのお姫様☆


イライラする気持ちと、恥ずかしい気持ちがまざり、複雑な気持ちの私をよそに、爽は私の手を引き、


「行くぞ」


平然と歩きだす。


も……もうっ!!


なんて自分勝手なのっ!!


私は爽にムカついたので、教室までの道のりは無言でいた。


文化祭準備でざわついている廊下。


男子校だからなのだろうか。


女子校よりも……私が今まで体験してきた文化祭準備よりも、
うるさい。


私達の教室も大盛り上がりで、教室の前まで来た私の耳には、男の子達の盛り上がっている声が聞こえた。
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