ヒミツのお姫様☆


すると、斉藤は急に真剣な顔つきになって、


「おまえ、好きなやついんだろ?」


と聞いてきた。


その言葉に、ピクッと私の体は反応してしまう。



今さっき気がついたこの気持ち。


「やっぱな。
おまえ、だから泣いたんだろ?」


図星に図星が重なって、何も言えなくなる。


「そういうのってさ……、伝えた方がいいぞ?」


斉藤はニコッと笑った。


「え……」


「相手はどんなやつか分かんないけど、伝えた方がスッキリするぞ?」


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