ヒミツのお姫様☆


「爽!!」


私が呼び止めると、爽は私の方に振り向いた。


「あの……。
そういえば私。
女だってバレたら、退学だって校長先生に言われてるの」


眉を八の字にして私がそう言うと、


「大丈夫だろ」


爽は目だけを私に向けた。


「え……?」


「俺、別におまえが女だってこと誰にも言う気ねぇし」


興味なさそうに言って、爽はまたバスルームへと歩き始めた。




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