ヒミツのお姫様☆
唖然として、口をポカーンと開けた私に、
爽の友達の1人が、
「おい、固まってるぞ」
そう言った。
そのおかげで、私は解放された。
「ご、ごめん……」
「あ……いや、いいよ」
気まずいよ~!!
やっぱ、男の子って苦手……。
少し、沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは、爽の友達で。
「そういえばさ……。
自己紹介、まだだよな?」
確かに。
さっきから、私なんて“爽の友達”って心の中で言ってるし。