ヒミツのお姫様☆
キッと爽を睨むと、
「冗談だよ。
起きるの遅いからさ、耳元でなんか言ってやろうと思ってさ?」
私から離れて、ドアの方に向かった。
そして、爽は私の方に1度振り向いて、
「飯食いに行くぞ。
早く制服に着替えろ」
ドアの取っ手に手をかけた。
「え……ちょ、待ってよ!!」
「外で待ってるから、早くしろ」
あ、待っててくれるんだ。
けっこういいとこあるんじゃん。
そんなことを思っていたら、
「あ、何?
それとも、俺に着替えさせてほしい?」
と意地悪そうに爽は笑った。