夢の中
クウの手を握ると、暖かかった。

顔の色も前より、なんだか明るくなった気がする。

「無事、戻れたんだね。」

涙を堪えて顔を上げる。

「うん。ありがとう。」

そう言うとクウは、私にキスをした。

ただ雨は降り続けている朝のことだった。
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