夢の中
すこし走ったところで、建物の影に2人で隠れた。

少したって男達が通り過ぎて行くのが見えてほっとした。

内心、興奮して、心臓の音が体の中に響き渡っていた。

「もう大丈夫。」

「ありがとう」

男の子は微笑んでいた。

その顔が可愛かった。

「名前はなんていうの?」

「僕は、クウ。空って書いてクウ。」

今の時代の親がつけそうな名前だなと思った。

「君の名前は?」

「私は、ココ。クウって不思議な名前だね。」

「よく言われるよ。」

でも、そう考えてみると、私の名前も不思議だよなと思った。



クウは、不思議なオーラを放っていた。

肌はすごく白かったし、今にも消えてしまいそうだった。
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