SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~
「別にいいじゃない。聞かれて困る話しがあるわけじゃないんだし。」
「いいから!! あっち行くぞ。」
鉄兄が、幸子って人の肩に触れてるから…
さっきまであたしと繋いでた手で…
そんなのイヤ!!
だから… つい…
「鉄兄… あたしなら別にいいよ。」
強がってみせた。
鉄兄が幸子って人とふたりでどこかに消えるのはもっとイヤで、今のこの居心地の悪さの方が100倍我慢できると思った。
「へ――――。 彼女はいいって言ってるよ!! ってことは問題ないよね鉄也」
強気なんだね…
鉄兄とどんな関係か検討はつくよ。
ただ… 認めたくないだけ。
「美羽、行くぞ。」
あたしの手を、むりやり引っ張ったのはお兄ちゃんで…
「へ――― 何?? 友だち同士で女の取り会い?? 」
意味不明な事言わないで!!
「お兄ちゃん!! あたしここにいる。」
彼女はあたし。
逃げたくない!!
そんな風に強がる事しか出来ないあたし。
あたしを守りたかった…
傷つけたくなかった。
そんなお兄ちゃんの気持ちに気付いてあげる事すら出来なくてごめんね。