SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~
「鉄兄…」
健の腕に支えられながら俺の名前を呼ぶ美羽。
「健、美羽を頼む」
「あぁ… 鉄也お前は…??」
「ちょっと頭冷やしてくるわ。」
すぐに抱きしめたかったんだ。
でも、俺の事を恐れていた美羽の顔が頭から離れない。
「鉄兄… 」
名前を呼ばれると締め付けられる胸は、こんなにも美羽を求めてる。
「美羽…今は鉄也をひとりにさせてやれ。」
健の優しさを背中で感じながら病室を後にする。
過去から逃げ続けた俺は… まともに大輔の顔も見れなかった。