キミの手の奥の僕
「あいつ、こういうの嫌いだから」
こういうのって、一緒に遊んだりするのが…?って事かな。
だったらたしかに、そんな感じかも。
一匹狼…みたいな…?
「さーてと、どうする?香世達もなんか飲む?」
背伸びをして、首を鳴らす晴。
沙和はどちらでも良いと言うので私も、それに乗ってどちらでも良いと言った。
すると、さっきまでコーラを飲んでいた未玖が立ち上がり私の腕の袖を引っ張った。
「じゃあ、買い物行こっか!」
長い睫毛を見せてウィンクする。
その姿に本日2度目のキュン…!
私が未玖にメロメロになっている間に、晴が会計を済ませていた。
カランと扉の上についていた鈴が鳴り私たちは外の空気に触れた。