キミの手の奥の僕
気にしないで。
晴も私も友達にしか思ってないよ。
そういった記憶だけ。
それ以外私が何を沙和と話したのか、覚えていない。
電話を切って携帯を置くとベッドに寝ころぶ。
私はなにをしてるんだろう。
大事な沙和に、嘘をついて
裏切るような行為をして。
沙和を傷つけるって分かってるのに。
ばかなわたし。
最悪すぎるよ。
自嘲的な笑いがもれて 私は泣いた。
泣いて気づいたらもう朝になっていた。