キミの手の奥の僕


気にしないで。

晴も私も友達にしか思ってないよ。



そういった記憶だけ。


それ以外私が何を沙和と話したのか、覚えていない。



電話を切って携帯を置くとベッドに寝ころぶ。



私はなにをしてるんだろう。


大事な沙和に、嘘をついて

裏切るような行為をして。



沙和を傷つけるって分かってるのに。

ばかなわたし。




最悪すぎるよ。


自嘲的な笑いがもれて 私は泣いた。



泣いて気づいたらもう朝になっていた。




< 51 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop